ステップⅡ『小説を書くときに』
■基本ルールは破らない努力をする■
あれですね、これこそがこの検索所を作った理由。
最近、記号や文字色変化、太文字、大文字小文字、空白改行などの多い、作品を見受けるようになったので。
ええ、一瞬、夢小説アンチになりかけましたよ。しばらく、離れて、オリジナル小説を読みふけていました。（携帯小説外）
それから戻ってきて、また、愕然。一言浮かんだのは、もう一度、オリジナル小説を読みに行こうという言葉。
よっぽど、あちらのほうが、質の良い、中身のある文章が多い。設定も独自だし。名前は変換できないけども、良い作品がある。
――と、話がそれましたが、そうなった原因は、小説のルールを知らないからじゃないのかと思いまして。
最初は難しいとは思います。動きの表現とか、視点とか。でも、努力しないと、戦闘の場面などが、ただの音の塊になってしまいがち。
地の文を作る努力は、かならずしましょう。
■絶対、破ってはいけないルール■
夢から読者を遠ざける理由の一つが、記号。
「照れ///」「驚きΣ」「汗；」は、絶対に駄目です。比較的に読みやすい携帯小説でも、出版されるだけあって、そんな表現はありません。
そもそも、主人公「こんにちわ」も、「こんにちゎ」も、ありません。
■使って良い記号は、「！」「？」「……」「――」程度。
■少し譲歩されて（思考）のカッコ使い。
また、これらの使用には、
■「！」「？」の後ろは、一文字空白を作る。
■「…」「―」は、二文字分。
という決まりがあります。
使いすぎにも気をつけましょう。これに頼りがちになってしまいます。
■改行の約束事■
ここまできたら、逆に二次創作目的の読者には読みにくいかもしれません。
だから、無くても有っても良いのですが。
でも、一応、二つほど。
改行のちの文は、一文字分あけて、書き出す。
「台詞」文は、その例外で、一文字分あけなくても良い。
■擬音語の多用は避ける■
何が何でも避ける努力はしてください。これだけに悩んでも良いくらい。
擬音語とは、何か、見たことがあるでしょうか。
（例）
怯んだ敵の一瞬の隙を、つく。
ズシャア！！
ポタポタポタ
剣に付着した血を、鬱陶しいといわんばかりに、振り払った。
これです。管理人、こんなあからさまな書き方をしたことがないので、ちょっと、微妙な気がしますが。
でも、よく見かけますよね。戦闘場面とか、ギャグ場面とかで。ギャグは良いんですよ、100歩譲って。
でも、戦闘場面は、せっかく緊迫している状況なのだから、それを表現しないと。
ちなみに、管理人は戦闘場面書くのが非常に苦手です。書かないといけないときは、更新止めてでも、ひたすら、富士見系の文庫本を読みふけます。
しつこ過ぎず、かといって、想像におまかせします、にはならないように。
結局、残念な文体を晒すような気がして、主人公に、戦闘場面を見せないようにしてたりします。
■擬音語？うん、擬音語■
擬音語について、もう一つ。
管理人、人のこと言えません。これは本当に良く使います。癖になってます。
それは、これ。
（例）
天使のようだと思った。
色素の薄い肌に、柔らかそうな髪。触れれば、きっと羽毛のような温かみで指先を包んでくれるのだろう。
艶のある睫。ふんわりと曲線を描く、頬。桃色がかったそこに、口付けを落とす自分を描いた。
次第に高揚する気持ち。それに身をゆだねていれば、天使がそっと誰かに向かって微笑んだのを目に入れる。
ヒュッと息を呑んだ。刹那によぎった、ザワリとした胸の圧迫感。目を見開き、その胸に手を当てた。うそだろう、自分が嫉妬するなんて。
途中から、面倒になったのが、良く分かる悪い例。擬音語一杯。
「ふんわり」「そっと」「ひゅっ」「ざわり」などが、それにあたります。管理人は、一杯使ってますね。
友達に、開き直れるくらいに。でも、その文だけ地の文を増やして、気づかれないように隠してます。おかげで、硬い文章になりますね。
これも、できることなら、多用しないでください。
■空白にするくらいなら、言葉で■
改行の多い人のなかでも、空白改行で間を作る人は、考えて欲しいと思ってたりします。
が、しかし。これは、読者さんの好みがあるので、一概にこうしろとは言いません。
文章の多い文は嫌いだという人もいますし。
ただ、携帯で読むとき、無駄に読む取る量が増えて、パケット料が膨大になったりするので、そこは気をつけたほうが良いかと。
でも、二回三回続けば、情報量は増えますからね。
管理人のお財布的には、一ページには、必要改行だけで、文章詰め詰め、内容濃い方が、優しかったりします。
ページ数の必要以上の切り替えは、パケット料の敵だと思っています。
空白改行も、その類ですね。スクロールバー：実質内容量＝3：1で、プツンです。
「内容ないなら、改行すんじゃねえ！」と携帯放り投げたことも、しばしば。
お財布には厳しい管理人ですけど、それがなにか？
空白改行をするときは、熟考しましょう。
読者のお財布と、自分の実力と。
言葉で埋めるか、意味のある空白なのか。
■視点の一致■
これは、夢小説を書く人は、ほぼ出来てますよね。
ただ、管理人は、複数夢主を呼んだことが無いので、あれはどうやってるんだろうと思います。
三人称の文なら、大丈夫か。一人称はまず無理だな。
■設定について■
携帯小説にはそれが無いので、むしろ安心なんですが。
一応、一言だけ。
ヒロインや、オリキャラに難しい漢字を使わない。
時々見かけます、カッコいいけど、読めない漢字。
作者からしたら可愛い子たちだから、当然、名前は読めますが、読者からしたら、取っ付きにくくて仕方が無い。
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