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ここは、非公式個人的趣味サイトです。
ここは健全なサイトではございません。
グロテスクな表現も多々あります。
義務教育途中過程、精神年齢(グロ)が低い方は立ち入りをご遠慮願います。
観覧者様が小説を読んで気分を害されても私は一切責任を取りません。
自己責任でお願いします。
それでも構わない場合は鍵穴に鍵を刺してください。
(例として小説を置いています。小説の最後に鍵を開けるか開けないか選択できます開けるとエンターとなります)
「この歯車はもう動く事はない」
一人の男性が…いや、一人の少年の方が正しい。
少年は俺の前に立ち歯車を触っていた。
「それに、鍵もない」
暗い部屋な癖に、周りは真っ暗な癖に妙に三つの歯車と少年と俺の姿がはっきり見える。
「鍵? まず鍵穴なんてないだろ?」
俺が尋ねると少年はハハハッ、と笑ってクルリ、とこちらに向く。
少年の瞳は冷めきっていて、口元だけ上げると言う表現が正しい気がした。
「君は餓鬼だ」
「ハァ!?」
俺より小さい少年に言われたくない。そう言いたかったが少年は笑うことも表情を変えることもなく無表情だった。
無表情すぎて反論できなかったのだ。
「餓鬼の目に水見えず」
「…は?」
「肝心な大切な物を見落としてる例え。君には見えないのかい?」
何が、と言いかけてやめた。
何故か?そんなこと、見ればわかる。
―――少年が鍵穴だったから。
否、少年に鍵穴があった、が正しいだろう。
少年の心臓部分には五センチ程度の大きな鍵穴があった。
鍵穴は少年自体から覗いていて、鍵穴の奥には何やら人間ではない異物があった。
「お前……」
「…嗚呼、僕も餓鬼だったみたいだ。君は鍵じゃないか」
ふと、手に違和感があり、手を見る。
するとそこには何時持ったのか、大きな鍵が握られていた。
「一か八か」
カツカツ、と音を鳴らしながら少年は俺の手の届くところまできた。
「どちらにせよ、神の運命(定め)に背くことは出来ない。さぁ、その鍵を刺して、回して御覧。そしたら、君はここから抜け出せる。歯車はまた動き出す。一刻も早く急がなければ、一秒でも早くしてれば神の運命も変えられるかもしれないよ」
お、れは……。
おれは……。 俺…は…。